3-1 自然周期法

どのような方に

患者さんがなるべく自然な方法を希望する時、またはAMHがとても低く他の方法で反応不良の方に行います。

方法

月経の3日目頃超音波検査で卵胞のチェックとホルモン基礎値を測定します。卵胞が14mm~18mmでE2(エストラジオール)値が150pg/ml以上になったら、卵を成熟させるトリガーとしてHCG(オビドレル)を自己注射します。当院では自然周期でも、排卵してしまうのを抑えるためボルタレン座薬または低用量HMGとアンタゴニスト注射を使うことがあります。
トリガーから34時間から36時間後に採卵します。

メリット

  • 身体的、経済的負担は少ない
  • 薬をあまり使わないので周期を空けず繰り返し採卵できる
  • 新鮮胚移植ができる可能性がある

デメリット

  • 卵胞が育たない、または採卵をする前に排卵してしまい採卵がキャンセルになることがある
  • 採卵しても卵子が採取できない可能性が他の方法より高い
  • 採卵できるのは通常1個なので受精しない、胚がうまく育たないなど移植できないまたは凍結できないことがある
  • 凍結胚を複数ためるためには数回の採卵が必要になる可能性が高い

当院の体外受精の排卵誘発について